ネタバレ! 小説と映画の感想‐青葉台旭

小説と映画のネタバレ感想が書いてあります。メインのブログはこちら http://aobadai-akira.hatenablog.com/

日記のような小説、小説のような日記

日記のような小説、小説のような日記

12月6日(日)

朝食
コーヒーに砂糖、お粥。

昼食
お粥、ビール500ml。

夕食
牛すじ、お粥、ビール500ml×2。

牛すじ旨い。食べすぎた。

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古今の拳銃の中で、一番美しいものは何だろうか?

私個人は、Cz75の初期型を選ぶ。

ややブローニング・ハイパワーの影響を受けつつも、シグ・P210からの影響も感じられるスライド・イン・フレームのデザインが良い。
何より、洗練されている。
ただし、初期型のショートレール・バージョンに限る。

Cz75はその名の通り1975年に製造を開始した銃なのだが、この当時の西側の銃に比べてもレトロなデザインだ。
この銃の場合、それが何とも言えない魅力を放っている。

ダブル・アクション機構でありながら、デコッキング・レバーが存在せず、指を使ってデコックするか、コック・アンド・ロックで運用するしかないという、まるでガバメントのような拳銃だ。

「シングル・アクションのようにしか運用できないのなら、じゃあ、そもそも何でダブル・アクション機構を組み込んだの?」という疑問符をどうしても拭えない、何とも不思議な銃だ。

一説によると、旧共産圏で製造された質の悪い弾薬が発火不良を起こした場合に、もう一度信管を叩けるようダブル・アクション機構が組み込まれたという。
本当かよ……

まあ、その銃が実用的かどうかの判断は海の向こうのアメリカさんに任せて、日本に住む我々は純粋にその姿形を愛(め)でれば良いと思う。

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銃つながりで、もう1話。

自衛隊の制式拳銃が更新された。

私は密かに、自衛隊の拳銃が更新されるならシグ・ザウエル社のP320になるのではないかと思っていた。

そう思った第1の理由は、現行がシグ・ザウエル社のP220およびそのライセンス生産品であった事だ。

第2の理由としては、一足先に更新されたアメリカの制式拳銃がP320だったからだ。
ここは同盟国として、部品等の共同運用性を高めてくるかな、と思っていた。

それが、まさかのヘッケラー・アンド・コック社のSPF9(またはVP9)

ま、俺は通(つう)だから、いつも「ヘックラー・ウント・コッホ」って発音しているけどね。
SPF9も「エス・ペー・エフ・ノイン」って呼んでるよ。

でも、自衛隊では「9mm拳銃」って身も蓋もない呼び方をされるんだろうな。

懸念事項としては、一足先に同拳銃を正式採用した本国ベルリン警察が欠陥を指摘してHK社に大量返品したという話があるのだが、その件はその後どうなったのだろうか?
「意図しないマガジンの脱落」「サイト調整が中々上手くいかず、時間と手間と弾丸を浪費する」という話だが、一説には、どちらも運用側の問題ではないか? とも言われている。

いずれにしろ、米軍が採用し、その後ホルスターに入れた状態で暴発するという騒ぎを起こしたシグ・ザウエル社のP320と違い、銃としての基幹部品に欠陥がある訳では無さそうなので、早期に解決されると楽観している。

動画などを見る限り、発射機構まわりの部品精度はすこぶる高そうな感じだ。

自衛隊も良い銃を選んだな。試験官お目が高い」という結果になる事を願う。

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銃つながりで、さらにもう1話。

シグ・ザウエルP320を制式拳銃に採用したアメリカだが、既に退役が決まっているベレッタ社のモデル92が1980年代末にコルト・M1911に代わってアメリカ軍で制式採用された時の事はよく覚えている。

それまでハリウッド映画の主人公たち(例えば犯罪アクション映画の刑事たち)の多くは、スミス・アンド・ウェッソン社のリボルバーを使っていた。

ところが、アメリカ軍がベレッタM92Fの採用を決定したとたん、ハリウッドのヒーローたちが、こぞってベレッタを持ち始めたのだ。

やっぱりハリウッド映画はアメリカという国を反映するのだな、と思ったものだ。

そのハリウッド映画で現在一番使われている銃といえばグロック社の一連のシリーズだろう。

「ポリマーフレーム」「ストライカーを常時ハーフコック状態にする事で初弾と次弾のトリガープルの差を小さくし、かつ暴発の危険性も低いセーフアクション機構」「トリガー・セイフティ」などの機構を持ち、それ以降の自動拳銃の有り方を決定づけた銃だ。

プラスチックのフレームにしろ、ストライカーにしろ、トリガーセイフティにしろ、各々の要素技術はそれ以前にもあったのだろうが、それらの技術を統合して運用性の高い銃に仕上げた所が、グロックの革新性なのだろう。

まあ、とにかくグロック以降の銃は全てグロックのパクりと言っても良いくらい、拳銃の設計トレンドを一気に塗り替えた一品だ。

そのグロックも、米軍次期制式拳銃トライアルに出品していたが、残念ながらシグ・ザウエル社に負けてしまった。
同社は、それを不服としてトライアルのやり直しを求め訴訟を起こしているというが、もうここまで来るとシグ・ザウエルP320制式採用は規定路線だろう。決定が覆(くつがえ)ることはあるまい。

これからのハリウッド映画の主人公たちは、みんなシグ・ザウエルを持ち出すのだろうか?

ちなみに、前述の自衛隊次期拳銃トライアルに出品したのは、グロック社、HK社、ベレッタ社だったらしい。

……あれだな……ここに出てくる銃の国を見ると、見事にドイツ・オーストリア・イタリアだよな。
戦争に負けた国々の銃の方が、むしろ世界中で使われているって、なんか不思議。

エリック・ホッファーによると「戦争に勝った国が、負けた国の技術や文化を積極的に取り入れる」というのは歴史的に良くある事らしいが、そういう事なんだろうか?

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銃つながりで、さらに、さらにもう1話。

トイガン(オモチャの銃)の話だ。

シグ・ザウエルといえば、私個人にとっても「人生で一番最初に買ったエアー・ソフト・ガン(トイガン)」という思い出の品だ。

マルゼンというメーカーが出していた「シグ・ザウエルP226」というエアー・ソフト・ガンだった。

トイガンの主流が「火薬を発火させて音とリアルな排莢を楽しむモデルガン」から「プラスチックの玉を撃ち出すエアー・ソフト・ガン」に移行する過渡期の話だ。

マルゼンというトイガン・メーカーが、手動でスライドを動かして空気を圧縮し弾丸を発射する「コッキング式」のエアー・ソフト・ガンをシリーズ化していた。

モデルガンからの発想だろうと思うが、当時のエアー・ソフト・ガンはBB弾を1個1個プラスチックの薬莢に詰めてマガジンに入れる仕様になっていた。

引き金を引くと弾が発射され、同時にスライドが後退してポーンと薬莢が排出されるという凝った仕組みで、その機構を実現するためだろうか、現代の商品のようにスライドを後ろに引いてコッキングするのではなく、後ろから前に押し込んでコッキングするという、今の人はちょっと想像できないようなメカニズムだった。

その「前に押し込んでコッキングし、発射と同時にスライドが後退して薬莢が排出される」ギミックを内蔵したマルゼン・コッキング・エアー・ソフト・ガンのシリーズの中で、当時発売したばかりの「シグ・ザウエルP226」を買った。

確か「シリーズ中、最強のパワー」という謳い文句だったような気がするが、何しろ、手動コッキングだ。
パワーを上げるためなのだろうが、非常に硬いバネがシリンダー内に入っていて、コッキングが劇重(ゲキおも)だった。それはもう、指に食い込んで痛くなるほどに……
要するに「パワーに比例してコッキングも重い」という身も蓋もない代物だ。

あ、いま思い出した……生まれて初めて買ったエアー・ソフト・ガンは、P226じゃなくて同じマルゼン・エアー・コッキング・シリーズのルガーP08だったわ。
P226は2丁目だった。

マルゼンといえば、その他に「KG9」というコッキング式のサブマシンガンを発売していて、黎明期のサバイバル・ゲーム界において、ゲーマー達はこれをポンプ・アクション式に改造して使っていた。
こちらも、ダミーの薬莢にいちいちBB弾を詰め込んで、射撃と同時にそのダミー・カートリッジがポーンッと飛び出す仕組みなのだが、このダミー・カートリッジは1個50円くらいで、もちろん使い捨てる訳には行かないので、みんなエジェクション・ポートに「カート・キャッチャー」という小さな袋を付けてサバイバル・ゲームをしていた。
このKG9を改造して、カートリッジ無しでBB弾を直に発射できるようにするプレイヤーも居て、これを「ケースレス化」とか「カートレス化」とか言ったのだが、それはそれで「ケースレスは邪道か否か」という面倒臭い宗教論争を巻き起こしていた。

ああ、何とも牧歌的な日々よ……

私は、コンピュータ・ゲームに関しては全くの門外漢で無知なのだが、最近VtuberバーチャルYoutuber)にハマっていて、よくゲーム実況配信などを見る。
たまに、FPSとかいうゲームに興じている彼らを観るのだが、あれは要するに「バーチャル・サバイバル・ゲーム」みたいなものなのだろうか?

なんか、まだ大自然の中でサバイバル・ゲームやりたくなったな……

まあでも今の私では、すぐに息が上がってまともにゲームにならないだろうな。
歳はとりたくないものだ。

久しぶりにエアー・コッキング・ガンでも買うか……あとで調べてみよう。

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Vtuberの話が出たので、その話題を一つ。

Hololive Indonesia 第2期生の3人がデビューして、この3日間その初配信を見ていたのだが……まあ、彼女たちの芸達者なことよ。
何が凄いって、みんなインドネシア語・英語・日本語の3ヶ国語の堪能なこと流暢なこと…… その上、エンターテイナーとしても機転が効いていて、頭の回転が早くて、これからの配信が楽しみだ。

Vtuberライブ配信などを見ていると、日本語・英語のコメントに加えて、時々スペイン語らしき文字が流れている事に気づく。

Vtuber事務所の大手2社、にじさんじとHololiveが、新たな英語話者Vtuberを募集しているが、そろそろスペイン語話者のVtuber募集も考えてみてはどうだろうか。

何しろ、スペイン語を母国語とする人口は、英語・中国語に次いで3番目に多い。

それと以前も書いたが、これからも英語系Vtuberを募集し続けるのなら、いずれダーク・エルフのキャラクター・デザインが必要になる日が来る。
いや別にエルフである必要はないが、ダーク系キャラクター・デザイン、それも「萌え系」でかつ「ダーク系」のキャラクター・デザインが必要な日が来るだろう。
その時に備えて「萌えダーク系」キャラクター・デザインの研究を今から始めておくよう、デザイナーおよび絵師の皆さんにお勧めしておく。

今ここで、その良し悪しは言わないが、損得という視点から見れば手札が多いに越した事はない。

(2020年)