ネタバレ! 小説と映画の感想‐青葉台旭

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彼岸花が咲いていた

彼岸花が咲いていた

今日から、お彼岸か。
まさに彼岸(あの世)に咲く花。

お盆とお彼岸の間が、1ヶ月あまりしかないのは、なぜなのだろうか?

盆送りで先祖の霊を送った僅(わず)か1ヶ月後に再び彼岸の供養をするというのは、ちょっと忙(せわ)しない。

旅立つ人を見送った直後に、その相手の携帯電話をコールしてお喋りを始めてしまう……そんな感じの忙しなさがあるのだが。

お彼岸が春分秋分の祭事であることから、太陽信仰と何らかの繋がりがあるというのは想像できる。

お盆(盂蘭盆)は本来、旧暦の7月15日で、西暦(太陽暦)に直すと8月の中旬から下旬にあたるらしい。

日本に伝来する過程で、土着信仰との習合があったのだろうか?

さて、花だ。

夏が終わり、昼よりも夜の方が長くなるその端境(はざかい)期に咲く、あの世とこの世の境界を象徴する花。

赤い領域の向こう側に薄っすらと異界が見える。
ジッと見入って、魅入られているうちに、何かの間違いであちら側に足を踏み入れてしまうのではないか?

そんな幻想を与える花だ。

冬来りなば春遠からじ、という。
ならば逆もまた真なりだろう。
夏来りなば、遠からず秋がやって来る。

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彼岸花

台風14号が本州を『横断』している

台風14号が本州を『横断』している

列島縦断というのは良く聞くが、横断(西から東へ横に動く)というのも珍しい。

ところで、ニュースや天気予報などでは、台風に対して奇妙なペット・ネームを付ける風習が横行しているが、かえって、ややこしいから止めるべきだ。

米軍の規定なのか、それとも国際気象団体の規定なのかは知らないが、ジェーンだのキャサリンだの、憶えにくい外国の人名やら単語を使うくらいなら、今年14番目の台風は「14号」と呼んで欲しい。
14号の次は15号、15号の次は16号で良い。
その方が分かりやすい。

関東は、今日の午後から深夜、明日未明にかけてが峠か。

台風前だから、湿度が高い。

明日は台風一過、カラッとした秋晴れになるだろう。

昔、母が言っていた。「台風が通過するたびに一段ずつ秋が深まる」と。

夏と秋の境界

昨日(9月16日)見上げると、秋の空が広がっていた。

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秋の空

空気がクリアで、空を切り取る建物の境界線が細くシャープだった。

いつ夏の暑さが始まり、いつ終わるのか?

「東京の夏は過酷だ」と良く言われる。

私もそう思う。
連日、摂氏30度を越す気温、時として飽和水蒸気にも迫るほどの高い湿度。

ただ、本当に「暑い」と言える季節は、皆が思っているより少し短い。
8月を中心に7月下旬〜9月上旬、長くても2ヶ月未満だろう。

日本の多くの地域には「梅雨」がある。
6月下旬から7月上旬まで、本来なら一年で最も日照時間が長いはずの時期に、厚い雨雲が空を覆い、太陽を遮る。それが地上の気温上昇を抑制する。

そして7月の半ば、梅雨が明けると同時に本当の夏、盛夏が始まる。

夏の始まり=梅雨明け、と、はっきり区切れるのに対し、夏の終わりは曖昧だ。

今年の夏は、いったい何時(いつ)終わったのだろうか?

少なくとも昨日は、はっきりと「初秋」だった。

本格的な秋までは、まだ少し日数がありそうだ。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もある。
秋分の日ごろから秋が深まっていくのだろうか。