夏と秋の境界
昨日(9月16日)見上げると、秋の空が広がっていた。
空気がクリアで、空を切り取る建物の境界線が細くシャープだった。
いつ夏の暑さが始まり、いつ終わるのか?
「東京の夏は過酷だ」と良く言われる。
私もそう思う。
連日、摂氏30度を越す気温、時として飽和水蒸気にも迫るほどの高い湿度。
ただ、本当に「暑い」と言える季節は、皆が思っているより少し短い。
8月を中心に7月下旬〜9月上旬、長くても2ヶ月未満だろう。
日本の多くの地域には「梅雨」がある。
6月下旬から7月上旬まで、本来なら一年で最も日照時間が長いはずの時期に、厚い雨雲が空を覆い、太陽を遮る。それが地上の気温上昇を抑制する。
そして7月の半ば、梅雨が明けると同時に本当の夏、盛夏が始まる。
夏の始まり=梅雨明け、と、はっきり区切れるのに対し、夏の終わりは曖昧だ。
今年の夏は、いったい何時(いつ)終わったのだろうか?
少なくとも昨日は、はっきりと「初秋」だった。
本格的な秋までは、まだ少し日数がありそうだ。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もある。
秋分の日ごろから秋が深まっていくのだろうか。